遺す暮らし

古き良きものを残しながら、暮らしに寄り添う空間

築60年の昔ながらの田の字型プランの古民家。 離れに住まわれていたご家族がお祖母様が亡くなられたのを機に、母屋に住むことに。

お祖母様の遺言は「 お父様が建てたこの家を壊してはいけないよ」というものでした。昔の棟梁が手間と時間と良い材料を駆使してつくり上げた古き良き部分を残しつつも、自分たちの暮らしに寄り添ったリノベーションをすることに。

玄関をあけると、印象的で惹きこまれる玄関ホールが広がります。小屋裏にしまいこまれていた古家具をインテリアと収納を兼ねて配置し、その上には壁面を照らす間接照明を仕込みました。

LDKはいくつかに分かれていた部屋をひとつなぎに。天井はできる限り高くして、明るさも採光を確保しながら、足りない部分は照明計画で確保することにより、開放的な空間に仕上がりました。

柱や梁は見せるところと見せないところのバランスを考慮しながら、調整しました。改修しなかった部屋と、改修した部屋が建具越しで部屋続きになるため、建具のデザインにも気を使いながら、建具を開けた時のある程度の統一感とギャップも意識しています。

住まう人に寄り添える、今と昔が絶妙に混じり合う空間になりました。

CUSTOMER VOICEお客様に聞く。好きなこと、住まいのこと。

━━ 好きな国は?

好きな国はふたりとも日本です。だんだんとそうなってきました。若い頃は、いろいろな国に興味があって、いろんな所へ行きました。新婚旅行はケニアに行きました。でも、やっぱり日本が落ち着くし、奈良に住んでいて、良い所に住んでいるな~って時々思います。

━━ 北条工務店を知ったキッカケは?

「奈良リフォームBook2014」を見て何社か資料請求しました。資料請求してから知ったのですが、ちょうどその頃、友人が新築中で、その友人が「完成見学会があるので見に来て下さい。」と言うので、参加申し込みをしたのが、キッカケです。

━━ 北条工務店に決めた理由は?決め手は?

少し場違いな気がしながらも、藤岡さんが丁寧に話を聞いてくださり、築60年のため、図面も一から作らなくてはならない母屋を川崎さんとたった2人で半日かけて測って図面をしあげてくださったり、古民家だからややこしいところや、壁を開けてみないとわからない謎の所がたくさんあるのに、前向きに楽しんで仕事をしてくださっているのがとてもうれしくて、他の業者さんを考える頭は完全になくなっていました。このふたりに頼ってみよう!と私たちもすごく前向きになりました。

━━ この家を建てるのに「どうしてもしたかったこと」はなんですか?

この母屋は昔ながらの田の字づくりに改築を重ねた家だったので、統一感や動線、明るさ等直したい所は山ほどありました。「どうしてもしたかった」事はイメージ改革とまさに「リノベーション」そのものでした。

━━ 家を建てるまでで、思い出深いエピソードを教えてください。

うちには、一才の柴犬がいます。母屋にあった神棚を犬小屋の近くの倉庫に仮移設することになり、川崎さんが仮の神棚を作ってくださった時の音が、犬にとってはすごく怖かったらしく、それ以来、川崎さんにだけすごく吠える犬になってしまいました(笑)最後の最後まで吠えられてしまって… 本当に申し訳ないです。

━━ この家で気に入っている場所、つい自慢したくなる場所はどこですか?

玄関です。小屋裏に眠っていた祖母の嫁入り道具の古い箪笥を見て「これを玄関に持っていきましょう!」と提案してくださった藤岡さんに、最初はびっくりしましたが、雰囲気にピッタリ!ついつい「うちの設計士さん、すごいでしょ~」と藤岡さんを自慢してしまいます。

━━ 打ち合わせの進め方はどうでしたか?

たくさん決める事があるので、設計士さんは大変だったと思います。「こうしたいな~」と思っていると、だんだんとこちらの好みをわかってくれて「良い!」と思う提案をして下さるので、スムーズに進んでいったと思います。いつも次の打ち合わせが待ち遠しくて楽しみでした。素晴らしいと思います!

━━ これから家を建てる方々にアドバイスをお願いします。

希望する事があれば最初からあきらめずに、早めにつたえてみると良いと思います。あと、設計士さんにお任せしてみると一生懸命にいろいろと提案してくださるので、トータルで素敵になると思います。